「デグーの鳴き声がうるさくて困っている…」「マンションで飼っても大丈夫?」そんな悩みを抱えていませんか?デグーは非常に鳴き声の多い小動物として知られており、その音量や頻度に驚く飼い主さんも少なくありません。この記事では、デグーの鳴き声の騒音レベルを具体的な数値で解説し、今日から実践できる7つの対策を詳しくご紹介します。鳴き声の種類と意味を理解することで、デグーとのより豊かな生活が実現できます。
【結論】デグーの鳴き声は実際どのくらいうるさい?騒音レベルを解説

デグーを飼う前に多くの方が気になるのが「実際どのくらいうるさいのか」という点です。
結論からお伝えすると、デグーの鳴き声は日常生活に支障をきたすレベルではないものの、無視できない音量であることは確かです。
特に要求鳴きや警戒鳴きの際は、室内全体に響く高音域の声を発するため、静かな環境では目立ちやすくなります。
ここでは客観的な数値と比較をもとに、デグーの騒音レベルをわかりやすく解説します。
騒音レベルは「話し声〜テレビ音量」程度(50〜70dB)
デグーの鳴き声は、通常時で約50〜60dB、興奮・警戒時には65〜70dB程度に達することがあります。
50dBは「静かな事務所」や「普通の会話」に相当し、60dBは「テレビの音量(通常視聴時)」、70dBは「掃除機の音」や「にぎやかな街頭」とほぼ同等です。
つまり、デグーが普通に鳴いている状態は会話レベルの音量で、興奮したときは掃除機に近い音量になると理解しておくと良いでしょう。
また、デグーの鳴き声は高音域(2,000〜8,000Hz帯域)に集中しているため、音量の数値以上に「キンキンとした刺さる感じ」として聞こえることも多いです。
特に早朝や夜間の静かな時間帯に鳴かれると、実際のdB値以上に大きく感じる点を覚えておきましょう。
他のペットとの騒音比較【インコ・ハムスター・チンチラ】
デグーの鳴き声がどの程度かを把握するために、他の人気小動物との比較をまとめます。
| 動物 | 通常時の鳴き声(dB目安) | うるささの特徴 |
|---|---|---|
| デグー | 50〜70dB | 高音域・頻度が多い |
| セキセイインコ | 60〜80dB | 甲高い・連続して鳴く |
| ハムスター | 30〜40dB | ほぼ無音に近い |
| チンチラ | 45〜65dB | 鳴き声は少なめ |
この比較から、デグーはハムスターやチンチラより明らかに鳴き声が多く、インコには及ばないものの同程度のうるささになる場面もあることがわかります。
特にデグーは1日に何十回〜何百回と鳴くことがあり、1回の鳴き声が短くても積み重なることで「うるさい」と感じられやすい動物です。
チンチラと比較すると、デグーのほうが圧倒的にコミュニケーション頻度が高く、その分鳴き声も多くなる傾向があります。
マンション・アパートで飼えるかの判断基準
集合住宅でデグーを飼育できるかどうかは、物件の規約・構造・隣室との壁の厚さ・生活時間帯の4点で総合的に判断する必要があります。
まず最優先で確認すべきは賃貸契約書やマンション規約の「小動物飼育」に関する条項です。「ペット可」でも「犬猫以外は要相談」という物件も多いため、必ず管理組合や大家さんに事前確認しましょう。
構造面では、鉄筋コンクリート(RC造)のマンションは木造アパートより防音性が高く、デグーの鳴き声が隣室に漏れにくい傾向があります。
判断の目安として、以下を確認してください。
- ペット飼育が規約で許可されているか
- RC造・SRC造など防音性の高い構造か
- 隣室と接している壁面の数は少ないか
- 早朝・深夜に在宅している隣人がいないか
- ケージを隣室から離れた部屋に設置できる間取りか
上記の条件が揃っていれば、マンション・アパートでも飼育は十分可能です。ただし対策なしで放置すると苦情リスクがあるため、後述する防音対策を必ず実施してください。
デグーがうるさく鳴く原因とは?鳴き声の種類と意味

デグーの鳴き声を「ただのうるさい音」として捉えてしまうと、適切な対策が取れません。
デグーは約20種類以上の異なる鳴き声を使い分けるとされており、それぞれに明確な意味があります。
鳴き声の意味を理解することで、なぜ鳴いているのかを把握し、的確な対応が可能になります。
「ピーピー」「キュッキュッ」=甘え・要求鳴き
「ピーピー」「キュッキュッ」という高音の鳴き声は、デグーが飼い主に対して甘えたい・かまってほしいというサインです。
ご飯の時間が近づいたとき、ケージの外に出たいとき、飼い主が視界に入ったときなどに頻繁に発せられます。
この鳴き声に毎回すぐ応えてしまうと、「鳴けば要求が通る」と学習してしまい、要求鳴きがどんどんエスカレートする可能性があります。
要求鳴きへの対応は「一定のルールを作って応じる」ことが重要で、鳴いたからといって毎回すぐに出してあげたり、おやつを与えたりすることは避けましょう。
特に飼い始めてまもない時期は「ピーピー」鳴きが多くなりがちですが、生活リズムが定着するにつれて徐々に落ち着いてきます。
「ギーギー」「ジージー」=警戒・不満・ストレス
「ギーギー」「ジージー」という低めの濁った鳴き声は、デグーが警戒・不満・ストレスを感じているサインです。
知らない人が近づいてきたとき、急に大きな音がしたとき、ケージ内で他のデグーと争いが起きているときなどに発せられます。
この鳴き声が続く場合は環境に何らかの問題がある可能性が高く、ストレスの原因を特定して取り除くことが優先されます。
ケージの場所、温度・湿度、他のペットからの視線、騒音環境など、デグーの周辺環境を一度見直してみましょう。
また、「ジー」という長い低音の鳴き声は、縄張り意識の強い個体が他のデグーや人間に対して発する威嚇音である場合もあります。
「プププ」「クックッ」=ご機嫌・仲間への呼びかけ
「プププ」「クックッ」という柔らかく連続した低音は、デグーが機嫌の良い状態で発するポジティブな鳴き声です。
飼い主に撫でられているとき、仲間のデグーと寄り添っているとき、好きな食べ物を食べているときなどに聞かれることが多いです。
この鳴き声が多いということは、デグーが現在の環境に満足しているサインであり、理想的な飼育状態が保たれている証拠でもあります。
「クックッ」はグループ内での仲間への呼びかけや確認として使われることも多く、多頭飼いの場合は仲間同士で頻繁にやりとりする様子が観察できます。
これらのポジティブな鳴き声を日常的に多く聞ける環境を作ることが、不必要な騒音を減らすことにもつながります。
早朝・夜にうるさい理由【薄明薄暮性の習性】
デグーが特に早朝や夕方〜夜間に活発に鳴くのは、薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)という習性によるものです。
薄明薄暮性とは、夜行性でも昼行性でもなく、夜明け前後と日没前後の薄暗い時間帯に最も活動が活発になる性質のことです。
野生のデグーは天敵から身を守るため、視界が曖昧になる薄明・薄暮の時間帯に活動することが多く(ただし昼行性の側面も強く、昼間に採食活動を行う)、これが飼育環境においても本能として残っています。
そのため、朝5〜7時頃と夕方17〜20時頃に鳴き声が特に多くなる傾向があります。
この特性を知らずにいると「なぜこんな時間に…」と困惑しますが、習性であるため完全に止めることは難しく、後述する対策で「音を減らす・遮断する」アプローチが現実的です。
なお、昼間に明るい部屋で飼育していると昼夜の区別がつきにくくなり、活動・鳴き声のサイクルが乱れてより頻繁に鳴くようになることもあります。
デグーの鳴き声がうるさいときの対策7選【今日からできる】

デグーの鳴き声を完全にゼロにすることは不可能ですが、適切な対策を組み合わせることで鳴き声の頻度・音量・周囲への影響を大幅に軽減できます。
以下の7つの対策は、いずれも今日から実践可能なものばかりです。複数を組み合わせることで、より高い効果が期待できます。
【対策1】ケージの設置場所を見直す
最も手軽にできる対策がケージの設置場所を変えることです。
玄関・廊下・窓際など外の音や人の出入りが多い場所にケージを置いていると、デグーが刺激を受けて警戒鳴きが増える傾向があります。
理想的な設置場所の条件は以下の通りです。
- 隣室の壁から最も離れた場所(できれば2m以上)
- 外の騒音(車・バイク・人声)が直接届かない場所
- 直射日光が当たらず、温度変化の少ない場所
- エアコンの風が直接当たらない場所
- 飼い主が頻繁に出入りする部屋の中心付近(孤独感軽減のため)
また、ケージの下に防振マット(厚さ1cm以上のゴム製)を敷くことで、ホイール回転音やケージ揺れによる振動音が下の階へ伝わるのを軽減できます。
設置場所を変えるだけで鳴き声の頻度が30〜50%程度減ることもあるため、最初に試すべき対策です。
【対策2】生活リズムを一定に整える
デグーは規則正しい生活リズムを非常に好む動物です。毎日の餌やりや遊ばせる時間がバラバラだと、「次はいつ?」という不安から要求鳴きが増えます。
具体的には、以下を毎日同じ時間に行うことを意識してください。
- 朝の給餌:毎朝7〜8時ごろ
- 放し飼い(部屋んぽ):毎日同じ時間帯に20〜30分以上
- 夕方の給餌:毎日17〜18時ごろ
- 消灯・カバー掛け:毎晩21〜22時ごろ
このサイクルが定着すると、デグーは「この時間になったら遊べる」と予測できるようになり、無駄な要求鳴きが大幅に減少します。
生活リズムを整えるまでには1〜2週間程度かかることが多いですが、根気よく続けることが重要です。
【対策3】日中にしっかり遊ばせて発散させる
デグーが夜間や早朝に鳴きやまない原因の一つが運動不足によるエネルギーの蓄積です。
ケージの中だけで過ごしているデグーはストレスや退屈が溜まりやすく、その発散として鳴き声が増える傾向があります。
毎日の「部屋んぽ(室内での自由散歩)」を最低20〜30分確保し、おもちゃや障害物を使って運動量を増やしましょう。
また、ケージ内にも直径25cm以上の大型ホイール(サイレントホイール推奨)を設置して、いつでも運動できる環境を整えることが大切です。
日中にしっかり遊ばせて疲れさせることで、夜間に大人しく過ごす時間が増え、深夜の鳴き声トラブルを軽減できます。
部屋んぽの際はデグーが噛みやすいコード類や誤飲の危険があるものを必ず片付け、安全な環境で思い切り遊ばせてください。
【対策4】要求鳴きに「すぐ応えない」を徹底する
デグーの要求鳴きがひどくなる最大の原因は、鳴くたびにすぐ応えてしまう飼い主の行動にあります。
「鳴いたら出してもらえる」「鳴いたらおやつがもらえる」という経験を積み重ねると、要求鳴きはどんどんエスカレートします。
具体的な対策として、以下のルールを徹底してください。
- 鳴いているときはケージに近づかない・目を合わせない
- 鳴き止んでから一定時間(30秒〜1分)待って、静かになってから対応する
- 出す時間・おやつを与える時間を固定し、それ以外では応じない
- 家族全員で同じルールを徹底する(一人でも甘やかすと効果が出ない)
この方法は即効性はなく、継続して1〜3週間経つと効果が現れることが多いです。
最初は「無視してかわいそう」と感じるかもしれませんが、長期的にデグーのためになる関わり方であることを理解して取り組みましょう。
【対策5】ケージカバーで光と音を遮断する
ケージカバー(布製・防音素材)を使用することで、光と音の刺激を同時に遮断でき、デグーを落ち着かせる効果があります。
特に夜間や早朝など、デグーに静かに過ごしてほしい時間帯に効果的です。
カバーを使用する際の注意点は以下の通りです。
- 通気性のある素材を選ぶ(密閉しないこと)
- 毎日同じ時間にカバーをかけてリズムを作る
- いきなり真っ暗にせず、最初は薄い布から慣らす
- カバーをかけている間も定期的に換気・温度確認を行う
カバーをかけることでデグーが「就寝時間」と認識するようになり、夜間の活動量と鳴き声が自然と減少していきます。
専用ケージカバーは1,500〜3,000円程度で市販されており、フリース素材や遮光素材など種類が豊富です。ケージサイズに合ったものを選びましょう。
【対策6】防音マット・吸音パネルを設置する
デグーの鳴き声を物理的に軽減するために、防音マットや吸音パネルをケージ周辺に設置することが有効です。
吸音パネルはケージの背面・側面の壁に貼り付けることで、鳴き声が壁を伝って隣室に響くのを抑えることができます。
設置方法の例を紹介します。
- ケージと壁の間に厚さ5cm以上の吸音パネルを設置
- ケージ下に防振・防音ゴムマットを敷く
- ケージを置く部屋のドアにドア隙間テープを貼る
- 可能であればケージを押し入れや収納スペース付近に設置し、音を閉じ込める
吸音パネル(厚さ5cm・30×30cm程度)は1枚あたり500〜1,500円で購入でき、複数枚使用することで効果が高まります。
これらの対策で鳴き声そのものがなくなるわけではありませんが、隣室や廊下への音漏れを20〜40%程度軽減する効果が期待できます。
【対策7】多頭飼いで寂しさを解消する(注意点あり)
デグーが「ピーピー」と要求鳴きする大きな理由の一つが孤独感です。
デグーは野生では家族単位で5〜15匹程度の群れで生活する動物であり、本来は一人でいることを好みません。
同性のデグーを2〜3頭で飼育すると、仲間との交流によって孤独からくる鳴き声が減少するケースが多く報告されています。
ただし、多頭飼いには以下の注意点があります。
- 異性同士の飼育は繁殖リスクがあるため、同性同士が推奨
- 相性が悪い個体同士では喧嘩・威嚇が増え、かえってうるさくなる場合がある
- 飼育コスト(餌・医療費)が頭数分増加する
- 十分な広さのケージ(最低でも60×45×60cm以上)が必要
- 新しい個体を迎える際は必ず隔離して検疫期間(最低2週間)を設ける
多頭飼いは一時的に鳴き声の種類・量が増えることもありますが、慣れると互いに寄り添って安心するため、長期的には鳴き声が落ち着く傾向があります。
絶対やってはいけないNG対応3つ

デグーの鳴き声に困ったとき、つい取ってしまいがちな行動の中には逆効果になるどころか、デグーのストレスや健康被害につながるNG行為があります。
以下の3つは絶対に避けてください。
鳴いたら叱る・ケージを叩く
鳴き声にイライラして「シー!」と大声で叱ったり、ケージをバンバン叩いたりする行為は絶対にNGです。
デグーは大きな音に対して非常に敏感で、叱られることで余計に恐怖・パニック状態になり、警戒鳴きがさらに増してしまいます。
また、飼い主への不信感が生まれ、懐きにくい性格になってしまう可能性もあります。
デグーに「ダメ」という概念を教えることは基本的に難しく、罰を与えるしつけはデグーには効果がないと理解しておきましょう。
正しいアプローチは「鳴き止んでから褒めて構う(正の強化)」であり、根気強く良い行動を強化していくことが唯一の有効な方法です。
体調不良のサインを見逃して完全無視する
「うるさいから無視する」という対応は、場合によっては体調不良・病気のサインを見逃す危険な行為になります。
通常の要求鳴きとは異なり、以下のような鳴き声が続く場合は体調不良を疑ってください。
- 普段と全く違う声質・音量の鳴き声が続く
- 鳴きながら動き回っている・同じ場所をぐるぐる回っている
- 食欲低下・体重減少を伴っている
- 鼻水・目やに・毛並みの悪化が同時に見られる
- お腹を気にして頻繁に体をかいている
これらのサインが見られる場合は、できるだけ早くエキゾチックアニマル診療を行う動物病院を受診してください。
デグーは身体の不調を隠す習性があるため、鳴き声で訴えているときはすでに症状が進行していることもあります。
夜間も明るい場所にケージを置く
24時間照明がついているリビングや、テレビの光が当たり続ける場所にケージを置くことはデグーの概日リズムを乱す原因になります。
デグーは薄明薄暮性の動物ですが、昼夜の明暗サイクルは体内時計の調整に重要な役割を果たしています。
夜間も明るい環境では「今は活動時間か休憩時間か」の判断ができず、昼夜問わず活動・鳴き声が増える悪循環に陥ります。
理想的な環境は昼間は自然光または人工照明で明るく、夜間は暗くなる(消灯またはカバーで遮光)というメリハリのあるサイクルです。
夜間の消灯時間を一定にすることで、1〜2週間でデグーの活動リズムが安定し、深夜の鳴き声が大幅に減少します。
防音グッズの選び方と予算別おすすめ

デグーの鳴き声対策として防音グッズを活用する場合、予算と効果のバランスを考えて選ぶことが重要です。
以下では予算別に具体的なグッズと選び方のポイントをご紹介します。
低予算(〜3,000円):布カバー・防音マット
まず試したいのが布製ケージカバーと防音ゴムマットの組み合わせです。
布製カバーは1,000〜2,500円程度で購入でき、遮光・保温効果もあるため一石三鳥のアイテムです。
防音ゴムマット(30×30cm程度)は1枚300〜500円で購入でき、ケージ下に複数枚敷くことで振動音・接地音を効果的に抑制できます。
この予算帯で特におすすめの選び方は以下の通りです。
- 布カバー:フリース素材または遮光素材、ケージサイズより5cm以上大きいものを選ぶ
- 防音マット:厚さ1cm以上の高密度EVA素材またはゴム製
- ドア隙間テープ:ケージを置く部屋のドアに貼ることで音漏れを軽減(100〜300円)
低予算でもこれらを揃えるだけで、隣室への音漏れを体感レベルで軽減できます。
中予算(3,000〜10,000円):吸音パネル・専用カバー
本格的な防音効果を求めるなら、吸音パネルの壁面設置がおすすめです。
ウレタンフォーム製の吸音パネル(30×30cm)は1枚600〜1,500円程度で、6〜10枚程度でケージ周囲をある程度カバーできます。
貼り付け方法は両面テープや専用粘着シートが使えるため、賃貸でも原状回復を心がけながら設置可能です。
また、この予算帯ではデグー・小動物専用の厚手ケージカバー(3,000〜5,000円)も購入でき、防音素材が使われた製品は通常の布カバーより明らかに高い遮音効果があります。
吸音パネル6枚(約4,000円)+専用カバー(約4,000円)の組み合わせが、この予算帯の最もコストパフォーマンスの高い選択肢です。
本格派(10,000円〜):アクリルケージ・防音カーテン
より高い防音効果を求めるなら、アクリル製・強化ガラス製のケージへの移行が最も効果的です。
メッシュ・金属製のケージは音がほぼ素通りしますが、アクリルケージは側面が閉じられているため、鳴き声が外部に漏れる量を大幅に削減できます。
デグー用アクリルケージは15,000〜40,000円程度と高価ですが、通気性を保ちながら防音効果を得られる最上位の選択肢です。
また、ケージを設置する部屋に防音カーテン(10,000〜25,000円程度)を設置することで、部屋全体の防音性を高める方法も有効です。
マンションで特に防音対策が必要な場合は、アクリルケージ+防音カバー+吸音パネルの三重対策で、鳴き声の外部漏れを最小化できます。
対策しても鳴き声がうるさいままの場合のチェックポイント

対策を実施しても改善しない場合、根本的な原因が別にある可能性を疑う必要があります。
以下の3つのチェックポイントを順番に確認してください。
体調不良・病気の可能性を疑う
いつもと違う鳴き方が続いている場合、体調不良や病気による鳴き声の可能性があります。
デグーに多い疾患として、糖尿病・白内障・不正咬合(歯の噛み合わせ異常)・腫瘍などが挙げられます。
特に不正咬合は歯の痛みから常に不快感を感じる状態になるため、鳴き声の増加・食欲低下として現れやすいです。
以下の症状が見られたら速やかに受診してください。
- 体重が急激に減少している(週に5%以上)
- 食欲が明らかに低下している
- 毛並みが悪化している・毛が抜けている
- 目・鼻に分泌物が見られる
- 元気がなく、動きが鈍い
デグーを診察できる病院はエキゾチックアニマル専門・対応の動物病院に限られるため、事前にかかりつけ医を探しておくことをおすすめします。
発情期・繁殖期の一時的な変化
デグーは年に数回の発情期があり、この時期は鳴き声が著しく増える個体がいます。
特に未避妊・未去勢の個体は発情期に入ると鳴き声だけでなく、行動も落ち着きがなくなります。
この場合の鳴き声の増加は一時的なもの(1〜2週間程度)が多く、発情期が落ち着けば自然に戻ります。
複数頭飼育で繁殖を望まない場合は、獣医師に相談のうえ避妊・去勢手術を検討することも一つの選択肢です。
なお、デグーの発情期の鳴き声は要求鳴きに似た「ピーピー」型が多いため、区別が難しい場合は行動全体で判断してください。
飼育環境(温度・湿度・ケージサイズ)の再点検
対策をしても鳴き声が改善しない場合、飼育環境そのものに問題がある可能性があります。
デグーが快適に過ごせる環境条件の目安は以下の通りです。
| 項目 | 適正値 | 注意点 |
|---|---|---|
| 温度 | 18〜26℃ | 28℃以上は熱中症リスク |
| 湿度 | 40〜60% | 70%以上は不快感・病気の原因 |
| ケージサイズ | 60×45×60cm以上(1頭あたり) | 小さすぎるとストレスが増大 |
| 床材 | 紙製・牧草素材 | 金属・プラスチックのみはNG |
これらのいずれかが適正値を外れている場合、デグーは慢性的なストレス状態になり、鳴き声の増加として現れます。
特に夏場の高温・高湿度は熱中症や体調悪化の直接原因となるため、温湿度計を設置して常にモニタリングする習慣をつけましょう。
まとめ:デグーの鳴き声と上手に付き合うコツ

デグーの鳴き声は50〜70dBと日常会話〜テレビ音量程度ですが、高音域で頻度が多いため、対策なしでは集合住宅で問題になる可能性があります。
この記事でお伝えしたポイントを改めて整理します。
- 鳴き声の種類を理解する:ピーピー(甘え)・ギーギー(警戒)・プププ(ご機嫌)を区別して対応する
- 早朝・夕方の鳴きは習性:薄明薄暮性の本能であり、カバーや環境整備で対応する
- 7つの対策を組み合わせる:設置場所・生活リズム・運動・しつけ・カバー・防音グッズ・多頭飼いを状況に応じて実践する
- NGは絶対避ける:叱る・叩く・病気サインを無視・夜間も明るくするは逆効果
- 環境の再点検を怠らない:温度・湿度・ケージサイズを適正値に保つことが最も基本的なストレス対策
デグーの鳴き声はコミュニケーションの証であり、適切に対応することで飼い主との信頼関係が深まります。
「うるさい」と感じるだけでなく、何を伝えようとしているのかを理解する姿勢が、デグーとの豊かな生活の第一歩です。
今日からできる対策を一つずつ試しながら、デグーと飼い主双方が快適に過ごせる環境を整えていきましょう。


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