「デグーが鳴いているけど、甘えているの?それとも怒っているの?」と悩んだことはありませんか?デグーは非常に豊かな鳴き声を持つ動物で、感情によって音の高さやリズムが異なります。甘え声を正確に理解できれば、デグーとの信頼関係は格段に深まります。この記事では、甘えを示す「ピピピ」「プププ」などの鳴き声の特徴から、信頼関係を築くための具体的なステップまで、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
デグーの甘え鳴き声は「ピピピ」「プププ」という高く短い連続音

デグーは「アンデスの歌うネズミ」とも呼ばれ、野生では群れで生活するため、仲間とのコミュニケーション手段として多彩な鳴き声を持っています。
その中でも甘えを示す鳴き声は、高めのトーンで短く連続する音が特徴です。
「ピピピ」や「プププ」という音は、飼い主への親しみや安心感を表現しているサインであり、デグーがあなたを信頼している証拠と言えます。
甘え声は一般的に1〜3秒以内に連続して発せられ、音量も比較的小さいのが特徴です。
警戒や恐怖のときのような鋭さはなく、どこかほっこりとした柔らかい音色が甘え声の最大の見分けポイントになります。
甘え声の3つの擬音パターンと特徴
デグーの甘え声は大きく3つのパターンに分けられます。それぞれの音の質感と状況を理解することで、聞き分けが格段に楽になります。
- ピピピ(短く高音の連続音):最も代表的な甘え声です。飼い主が近づいたときや、ケージ越しに目が合ったときに発することが多く、「気づいてくれた!」という嬉しい感情を表しています。音程は比較的高く、テンポが速いのが特徴です。
- プププ(低めでまろやかな連続音):撫でてほしいときや、膝の上でくつろいでいるときに多く聞かれます。ピピピより少し低く、ゆったりとしたリズムで発せられます。満足感や安心感を示すサインで、いわばデグーの「ゴロゴロ音」とも言えます。
- キュキュキュ(やや興奮した連続音):おやつを目の前にしたときや、大好きな遊び道具を見たときに出る声です。テンションが上がっている状態で発せられるため、ピピピよりやや高めでリズムも速くなります。
甘え声を出しているときの仕草・表情
鳴き声だけでなく、体全体のボディランゲージも組み合わせて観察することで、甘えをより確実に判断できます。
- 耳がリラックスして横に広がっている:警戒しているときは耳が立ち、ピンと張りますが、甘えているときは耳が自然な位置でやや横に広がります。
- 目が細く穏やか:瞳孔が極端に開いておらず、半目になっているような表情は安心のサインです。
- 尻尾を立てて近づいてくる:尻尾をピンと立てながら飼い主の方向へ歩いてくる行動は、積極的な親愛の表れです。
- 前足で手をちょこちょこ触れる:手のひらの上や手の近くで前足を使って触れてくる行動は、「もっと構って」というおねだりのサインです。
- 体全体がふわっとリラックスしている:毛並みが整っており、体が固まっていない状態は、緊張がないことを示しています。
デグーが甘えの鳴き声を出す5つのシチュエーション

甘え声はどんな場面でも出るわけではありません。特定のシチュエーションでより頻繁に聞かれることがわかっています。
以下の5つの場面を覚えておくと、デグーの気持ちをより正確に読み取ることができます。
飼い主が近づいたとき(ピピピと短く連続)
飼い主の足音を聞いたり、顔を認識したりすると、デグーは「ピピピ」と短く連続した声を出して反応します。
これは「あなたが来た!嬉しい!」という感情の表れで、信頼関係が築けているサインです。
特に毎日決まった時間にお世話をしている場合、その時間帯になるとケージの前で待ち構えて鳴き始めることもあります。
この鳴き声を聞いたら、ぜひ優しく声をかけ返してあげてください。デグーとの会話のキャッチボールが信頼をさらに深めます。
撫でてほしいとき(プププと低めに鳴く)
スキンシップを求めているときは、「プププ」という低めでまろやかな声が出ます。
手を近づけると自分から顔を寄せてきたり、頭を手のひらに押しつけてきたりする行動と合わさって見られることが多いです。
特に耳の後ろや頬のあたりを撫でると喜ぶ個体が多く、撫でながら「プププ」が続いていれば、デグーが満足しているサインです。
逆に鳴き声が止まり、体が固まったら撫でる場所や強さを変えてあげましょう。
おやつをおねだりするとき(キュキュキュと興奮気味)
おやつを手に持って近づいたり、おやつの袋の音を聞かせたりすると、「キュキュキュ」という興奮した声が出ます。
この声は甘え声の中でも特にテンションが高く、リズムも速くなるのが特徴です。
前足でケージの網をかじったり、ソワソワと落ち着きなく動き回ったりする行動も同時に見られます。
おやつは信頼関係を築く強力なツールですが、与えすぎは肥満や糖尿病の原因になるため、1日の適量(体重の5%以内が目安)を守ることが重要です。
一緒に遊んでほしいとき(足元で鳴く)
部屋んぽ(部屋の中での散歩)中や、ケージから出してもらったとき、飼い主の足元でちょこちょこと動きながら鳴く行動は「遊んで!」のサインです。
足元に来て「ピピピ」や「キュキュ」と声を出しながら、飼い主の靴や足をちょこちょこ触れる行動は、典型的な遊び誘いのパターンです。
このとき床に座って目線を合わせ、手でトンネルを作ったり転がしたりして遊んであげると、デグーの信頼度がぐんと上がります。
1日最低15〜30分の部屋んぽはデグーのストレス解消と信頼関係強化に大きく貢献します。
寂しくて呼んでいるとき(ピーピーとやや長め)
飼い主の姿が見えなくなったり、一人でケージに残されたりしたときに出る「ピーピー」という少し長めの声は、寂しさを訴えるサインです。
甘え声の中でも比較的切なさを感じる音色で、音が伸びる点が「ピピピ」との大きな違いです。
この声を聞いたら、できるだけ声をかけたり、近くに座ってあげるだけでも安心させることができます。
デグーは本来群れで生活する動物のため、1匹飼いの場合は特に飼い主とのコミュニケーションが重要です。長時間の留守番が続くときは、ラジオや穏やかな音楽を流してあげると寂しさを和らげる効果があります。
甘えと間違えやすいデグーの鳴き声4種類【判別フローチャート付き】

デグーの鳴き声は非常に多様で、甘え声と似た音でも全く異なる感情を表していることがあります。
特に初心者が間違えやすい4種類の鳴き声と、その見分け方を詳しく解説します。
警戒・恐怖の鳴き声(キーッ・ギャッ)との違い
「キーッ」「ギャッ」という鋭く高い音は、強い恐怖や警戒を示す鳴き声です。甘え声とは明確に異なります。
| 比較項目 | 甘え声(ピピピ) | 警戒・恐怖(キーッ) |
|---|---|---|
| 音の質感 | 柔らかく短い連続音 | 鋭く突き刺さるような一声 |
| 音量 | 比較的小さい | 大きく突然 |
| 体の状態 | リラックス・近づいてくる | 固まる・逃げようとする |
| 目の状態 | 穏やか・半目 | 目が大きく見開かれる |
警戒・恐怖の鳴き声が出たら、すぐに刺激を与えるのを止め、デグーが落ち着くまで静かに待ちましょう。
怒り・威嚇の鳴き声(ギギギ・ガガガ)との違い
「ギギギ」「ガガガ」という低くこもった音は、怒りや威嚇を表す鳴き声で、触れてほしくない・放っておいてほしいというサインです。
甘え声の「プププ」と音域が近いため混同しやすいですが、怒り声はより濁って低く、歯を軽くむき出しにする行動が伴うことが多いです。
「プププ」が出るとき:飼い主の方に近づいてくる、撫でられて目を細めている。
「ギギギ」が出るとき:体を後ろに引く、低姿勢になる、噛みつこうとする仕草がある。
怒り声が出ている状態で無理に触れ続けることは厳禁です。信頼関係を大きく損なうリスクがあります。
求愛・発情期の鳴き声(ピロロロ)との違い
発情期のデグーが出す「ピロロロ」という音は、音程が変化するメロディアスな声が特徴で、主にオスがメスに対して発します。
この声は甘え声より音程の変化が大きく、音が上がったり下がったりする独特のリズムがあります。
発情期の鳴き声は主に異性に向けて発せられるもので、飼い主に向けた甘え声とは発声対象が異なります。
また、発情期には追い回し行動や興奮状態が合わさって見られることが多く、飼い主への甘え声とはシチュエーションで判別できます。
【図解】3ステップで判別できる鳴き声フローチャート
以下の3つの質問に順番に答えることで、デグーの鳴き声を素早く判別できます。
- 【STEP1】音は柔らかいか?鋭いか?
→ 柔らかく短い連続音 → STEP2へ
→ 鋭く突き刺さるような音(キーッ・ギャッ)→ 警戒・恐怖の鳴き声 - 【STEP2】体は飼い主の方に向いているか?
→ 近づいてくる・体がリラックスしている → STEP3へ
→ 体を引いている・低姿勢 → 怒り・威嚇の可能性大 - 【STEP3】音程は一定か?変化があるか?
→ 音程が一定で短く繰り返す(ピピピ・プププ・キュキュキュ)→ 甘え声
→ 音程が上下してメロディアス(ピロロロ)→ 求愛・発情期の鳴き声
このフローチャートを活用することで、初心者でも約80〜90%の精度でデグーの鳴き声を判別できるようになります。
デグーに甘えの鳴き声を出してもらう3つのステップ

デグーに甘え声を出してもらうためには、段階的に信頼関係を積み上げることが不可欠です。
焦らず、以下の3つのステップを順番に実践することで、多くの個体が飼育開始から1〜3ヶ月以内に甘え声を出し始めます。
ステップ1:毎日同じ時間に声をかける習慣をつくる
デグーは非常にルーティンを好む動物です。毎日同じ時間に声をかけることで、「この時間になるとあの人が来る」という安心感を覚えます。
声かけのポイントは低くて穏やかなトーンで、デグーの名前を呼ぶことです。
最初の1〜2週間はケージ越しに声をかけるだけでOKです。デグーが自分から近づいてきたら、ステップ2に進む合図です。
目安として、毎日朝と夜の2回、各5分間の声かけタイムを設けることで、多くの飼い主が2週間以内にデグーの反応の変化を実感しています。
ステップ2:おやつを手から与えて「手=安心」と覚えさせる
デグーが自分からケージの前に来るようになったら、次は手からおやつを与える練習を始めます。
手を突然入れるのではなく、まず手のひらをケージの外に見せ、においを嗅がせるところから始めましょう。
デグーに好まれるおやつの例:乾燥チモシー、乾燥野菜チップス(無糖)、小さく砕いたペレット。
おやつを手の上に乗せてデグーが自分から食べに来たら大成功です。この体験を繰り返すことで「手=安全・嬉しいもの」という記憶がデグーの中に定着していきます。
手から食べるようになったら、食べ終わった後に頭や耳の後ろを軽く撫でてみましょう。嫌がらなければ、スキンシップへの第一歩です。
ステップ3:デグーのペースを尊重して「待つ」姿勢を持つ
信頼関係構築において最も重要かつ難しいのが「待つ」ことです。
デグーが近づいてこない日は無理に触れようとせず、ケージのそばで静かに過ごすだけでも十分なコミュニケーションになります。
「デグーから来てくれるのを待つ」姿勢が、長期的に見て最も信頼を積み上げる方法です。
デグーの個体差は大きく、人懐っこい個体は1週間で甘え声を出し始める一方、慎重な性格の個体は3〜6ヶ月かかることもあります。
進捗を焦らず、小さな変化(ケージ前に来る、においを嗅ぐ)を成功体験として喜ぶ心の余裕が、最終的に甘え声を引き出す近道です。
これをやると逆効果!デグーが甘えなくなるNG行動3選

せっかく築いてきた信頼関係も、特定の行動によって一瞬で壊れてしまうことがあります。
以下の3つのNG行動は、特に注意が必要です。知らずにやってしまっている方も多いので、今すぐ確認してください。
上から手を出す・急に掴む
デグーを含む多くの小動物にとって、上から来る手は天敵(猛禽類)を連想させる本能的な恐怖の対象です。
ケージの上から突然手を入れたり、体をいきなり掴んだりする行動は、デグーに強い恐怖心を植え付けます。
正しい方法:必ずケージの扉を開けて横から手を差し入れ、デグーが自分から乗ってくるのを待ちましょう。
どうしても移動させる必要がある場合は、タオルやカップを使ってすくい上げるように扱うと、手への恐怖心を最小限に抑えられます。
大きな声・急な動きで驚かせる
デグーの聴覚は人間より遥かに発達しており、急な大きな音は強いストレスの原因になります。
テレビの音量を突然上げる、ケージをドンと叩く、近くで大声で話すといった行動はNGです。
また、急に走り寄ったり、大きな動きをしたりすることも警戒心を高める原因になります。
デグーのいる部屋では、穏やかなトーンで話し、ゆっくりとした動作を心がけましょう。これだけでデグーのストレスが大幅に軽減されます。
嫌がっているのに触り続ける
デグーが体を引いたり、鳴き声が変わったり、噛みつこうとしたりしているにもかかわらず触り続けることは、信頼を大きく損なう行為です。
「もう少しで慣れるはず」「これくらい大丈夫」という思い込みは禁物です。
デグーが嫌がるサイン:体を低くする・固まる・「ギギギ」と鳴く・尻尾を低くする・噛む仕草をする。
これらのサインが出たらすぐに手を引き、デグーが落ち着くまで距離を置いてください。嫌な体験を繰り返させないことが、長期的な信頼構築の基本です。
甘えの鳴き声が聞けるようになったら試したい次のステップ

甘え声を確認できたということは、デグーとの信頼関係が一段階上がった証拠です。
次のステップとして挑戦できる、さらに深い絆を示すコミュニケーションを紹介します。
名前を呼ぶと返事をするようになる
信頼関係が深まると、デグーは自分の名前を呼ばれると「ピピッ」と短く返事をするようになります。
これはデグーが自分の名前を認識し、飼い主の声に反応している証拠で、コミュニケーション能力の高さを示しています。
名前に反応するように訓練する方法:名前を呼んだ直後にデグーが顔を向けたり声を出したりしたら、すぐにおやつを与えて強化します。
これを毎日10〜15回繰り返すことで、多くのデグーが2〜4週間で名前呼びへの反応を示すようになります。
手の中で眠る・肩に乗ってくる
デグーと飼い主の信頼関係の最高到達点のひとつが、手の中で眠ることや肩に乗って落ち着くことです。
野生では天敵に狙われやすい眠りの場面を、安心して飼い主に委ねられるということは、完全な信頼の証と言えます。
肩乗りを促すコツ:部屋んぽ中にしゃがんで肩を低くし、デグーが自分から登ってくるのを待ちましょう。無理に乗せようとすると逆効果です。
手の中で眠るようになれば、デグーとの絆は十分に深まったと言えます。この状態を維持するためにも、毎日のコミュニケーションを継続することが大切です。
デグーの甘え鳴き声に関するよくある質問

デグーの鳴き声について、飼い主から特によく寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
Q. デグーが全然鳴かないのですが異常ですか?
A: 異常ではありません。個体差が大きく、もともと口数が少ない性格のデグーも存在します。ただし、元気がなく食欲も落ちている場合は、体調不良の可能性があるため獣医師への相談をおすすめします。
Q. 甘え声と寂しい声の違いがわかりません
A: 甘え声(ピピピ)は飼い主が近くにいるときに出る短い連続音で、全体的に明るいトーンです。寂しい声(ピーピー)は飼い主が見えないときに出る、やや長く伸びた音で、切なさを感じるトーンが特徴です。
Q. 複数飼いでも飼い主に甘え声を出しますか?
A: はい、出します。複数飼いのデグーは仲間との社会的欲求が満たされているため、精神的に安定しやすく、飼い主への甘え声を出す余裕も生まれやすい傾向があります。ただし、個体によっては仲間同士の交流に集中し、飼い主への関心が薄れる場合もあります。
Q. 甘え声を出すようになるまでどのくらいかかりますか?
A: 個体差がありますが、毎日丁寧にコミュニケーションを取ることで、早い個体は2〜4週間、平均的には1〜3ヶ月程度で甘え声が聞けるようになります。慎重な性格の個体では半年かかることもありますが、焦らず続けることが最重要です。
まとめ:デグーの鳴き声から甘えを読み取り信頼関係を深めよう

この記事で解説したポイントを整理します。
- 甘え声の特徴:「ピピピ」「プププ」「キュキュキュ」という高めで柔らかい連続音が基本。音程が一定で体がリラックスしているのが判断のポイント。
- シチュエーションを覚える:飼い主接近時・撫でてほしいとき・おやつ要求時・遊び誘い・寂しいときの5場面で甘え声が出やすい。
- 他の鳴き声との区別:警戒(キーッ)・怒り(ギギギ)・求愛(ピロロロ)との違いを3ステップフローチャートで確認する。
- 信頼構築の3ステップ:毎日の声かけ習慣 → 手からのおやつ給餌 → デグーのペースを尊重して待つ、を順番に実践。
- NG行動を徹底回避:上から掴む・大きな音で驚かせる・嫌がっているのに触り続けるの3つは絶対に避ける。
デグーとの信頼関係は、一朝一夕には築けません。しかし毎日の小さな積み重ねが、やがて「ピピピ」という甘え声として返ってくる瞬間をもたらしてくれます。
あなたのデグーが心を開き、甘え声を聞かせてくれる日を目指して、今日から実践してみてください。


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