「デグーが鳴いているけど、何を伝えたいのかわからない…」そんな悩みを抱えていませんか?デグーは『アンデスの歌うネズミ』と呼ばれるほど豊かな鳴き声を持ち、15種類以上の音で感情を表現します。嬉しい時、怒っている時、体の具合が悪い時など、鳴き声を正しく理解することはデグーとの信頼関係を深める第一歩です。この記事では、各鳴き声の意味・感情・正しい対応方法を徹底解説します。
【早見表】デグーの鳴き声一覧と意味まとめ

デグーの鳴き声は多彩で、初めて飼う方はどの音がどんな意味を持つのか混乱しがちです。
まずはデグーが発する鳴き声の全体像を把握することが、コミュニケーション上達への近道です。
デグーの鳴き声は全部で何種類?15種類以上を解説
デグーの鳴き声は研究者によって15種類以上が確認されています。
一般的な齧歯類が2〜5種類程度の鳴き声しか持たないのに対し、デグーは非常に発達したコミュニケーション能力を持ちます。
チリのアンデス山脈を原産地とするデグーは、群れで生活する動物であり、群れ内の仲間と情報を共有するために多様な鳴き声が進化したと考えられています。
大きく分類すると、ポジティブな感情(喜び・甘え・満足)を表す鳴き声が5種類、警戒・不安を表す鳴き声が4種類、怒り・威嚇が3種類、苦痛・恐怖が3種類程度に分けられます。
加えて、求愛専用の『歌』と呼ばれる特殊な鳴き声も存在します。
個体によって鳴き方に多少のクセがあるため、毎日観察して自分のデグーの鳴き声パターンを記録することが重要です。
【保存版】鳴き声×感情×対応の早見表
以下の表で鳴き声・感情・対応を一目で確認できます。
| 鳴き声 | 感情・状態 | 対応方法 |
|---|---|---|
| ピピピ/ピルピル | ご機嫌・リラックス | そのまま見守る・話しかける |
| キュッキュッ/キューキュー | 甘え・構ってほしい | 優しく撫でる・遊んであげる |
| プププ/クックッ | 満足・安心 | そのまま見守る |
| チチチ | 呼びかけ・挨拶 | 声で応答する・目を合わせる |
| 求愛の歌 | 求愛行動 | 多頭飼いなら注意して観察 |
| ピーッ/キーッ | 危険察知・警戒 | 原因を取り除く・落ち着かせる |
| ギギギ/ジジジ | 不満・イライラ | 刺激を与えるのをやめる |
| プスプス | 軽い不安・緊張 | 静かな環境を作る |
| ギュルギュル | 空腹・要求 | 食事や水を確認する |
| ギャッ/ギャーッ | 本気の怒り | すぐに距離を置く |
| カチカチ(歯) | 威嚇 | 触るのをやめ落ち着くまで待つ |
| キィーッ | 痛み・悲鳴 | すぐに怪我を確認・獣医へ |
| ジージー/ビービー | 強い恐怖 | 安全な場所に移動・原因を除去 |
| 無音(鳴かない) | 体調不良の可能性 | 食欲・活動量を確認・受診検討 |
デグーが「アンデスの歌うネズミ」と呼ばれる理由

デグーが『アンデスの歌うネズミ(The Singing Mouse of the Andes)』と呼ばれる理由には、その豊かな鳴き声と高度なコミュニケーション能力が深く関係しています。
一般的な齧歯類が持つ鳴き声の数をはるかに超え、まるで歌うように音程や長さ、リズムを変えながら鳴くことから、この異名がつきました。
野生のデグーは鳴き声で群れと会話する
チリのアンデス山脈の標高1,200〜3,000m付近に生息する野生のデグーは、10〜100頭規模の群れを形成して生活しています。
群れの中では、鳴き声が非常に重要な役割を担っています。
たとえば、天敵(ワシ・タカ・キツネなど)を発見した時の警戒音は仲間に素早く危険を知らせる緊急シグナルとして機能します。
また、巣穴の場所を仲間に伝えたり、子どもが親を呼んだり、個体同士の順位関係を示したりするなど、鳴き声は野生下での生存に欠かせないツールです。
研究によると、デグーは異なる周波数帯(可聴域と超音波域の両方)を使い分けており、場面に応じて伝達方法を変える高度な社会性が確認されています。
こうした野生での習性が、飼育環境においても豊かな鳴き声として現れているのです。
飼い主にも鳴き声で気持ちを伝えている
飼育下のデグーは、飼い主を群れの仲間として認識します。
そのため、野生で群れの仲間に対して使うのと同様の鳴き声で、飼い主にもコミュニケーションを取ろうとします。
「お腹が空いた」「遊んでほしい」「怖い」「痛い」といった生理的・感情的な状態を鳴き声で表現するため、飼い主がその意味を理解できるとデグーとの信頼関係が格段に深まります。
特に毎日接していると、自分のデグー固有の鳴き方のクセや、よく鳴く状況のパターンが見えてきます。
声をかけた時に応答するように鳴き返す行動も頻繁に見られ、これはデグーが飼い主を仲間として認識している証拠です。
【嬉しい・甘え】ポジティブな鳴き声の種類5選

デグーのポジティブな鳴き声を理解することは、デグーが幸福な状態にあるかを確認するうえでとても重要です。
以下の5種類の鳴き声を覚えておくと、デグーが安心してくれているサインをすぐに読み取れます。
「ピピピ」「ピルピル」—ご機嫌・リラックスのサイン
「ピピピ」や「ピルピル」という軽やかで短い高音は、デグーが機嫌の良い状態・リラックスしている状態を表す代表的な鳴き声です。
ケージの中で自由に動き回っている時や、お気に入りの場所でまったりしている時によく聞かれます。
飼い主が近くにいる時にこの鳴き声を発している場合は、飼い主の存在を受け入れており安心している証拠です。
連続して「ピルピルピルピル」と繰り返す場合は特に上機嫌で、活動的に遊んでいる最中によく見られます。
この鳴き声が聞こえた時は、無理に構わずそのまま見守るか、優しく話しかけてあげるとデグーとの距離がさらに縮まります。
「キュッキュッ」「キューキュー」—甘えたい・構ってほしい
「キュッキュッ」「キューキュー」は、デグーが飼い主に甘えたい・もっと構ってほしいという気持ちを伝えている鳴き声です。
飼い主の姿が見えているのにケージから出してもらえない時や、遊んでいる途中で止まれた時などに発することが多いです。
子デグーが親に甘える時にも使われる鳴き声で、成長しても飼い主に対して同じ鳴き方をするのはとても微笑ましい行動です。
この鳴き声が聞こえたら、ケージから出して手の上に乗せたり、優しく撫でたりして応えてあげましょう。
ただし、要求のたびに必ず応えていると「鳴けば出してもらえる」と学習してしまうため、1日の遊び時間を決めるなどメリハリをつけることも大切です。
「プププ」「クックッ」—満足・安心している時
「プププ」「クックッ」という低めのこもった鳴き声は、デグーが十分に満足して安心している状態を表します。
食事を食べ終わった直後や、飼い主に撫でられながらうとうとしている時によく聞かれます。
猫のゴロゴロ音に例えられることもあり、デグーが深いリラックス状態にあることを示す最もポジティブな鳴き声の一つです。
この鳴き声が聞こえたら、現在の環境や接し方がデグーにとって心地よいと判断できます。
無理に動かしたり刺激を与えたりせず、そのまま穏やかに過ごさせてあげましょう。
「チチチ」—飼い主を呼んでいる・挨拶の鳴き声
「チチチ」という小刻みな鳴き声は、デグーが飼い主を認識して呼びかけている・挨拶しているサインです。
飼い主が部屋に入ってきた時や、飼い主が近づいた時にケージ越しに発することが多く、「あ、来た!」という認識を表しています。
この鳴き声は、デグーが飼い主を群れの仲間として認識し、信頼関係が築けているサインでもあります。
「チチチ」と鳴いてきたら、同じトーンで声を返してあげると、デグーが『返事をもらえた』と感じてさらに鳴き返してくることがあります。
このコール&レスポンスを繰り返すことが、コミュニケーション強化につながります。
求愛時の特別な鳴き声「歌」とは
デグーは求愛時に他の鳴き声とは全く異なる、メロディアスな『歌』と呼ばれる特殊な鳴き方をします。
音程が上下し、長短のリズムが組み合わさった複雑な鳴き声で、初めて聞いた飼い主が「これはデグーの声?」と驚くほど独特です。
主にオスがメスに対して行う求愛行動ですが、まれにメスが発することもあります。
多頭飼いの場合、この鳴き声を確認したら繁殖の可能性があるため、オスとメスを分けるかどうか検討が必要です。
単頭飼いでもこの鳴き声を発することがあり、飼い主や鏡に映った自分に対して歌うケースも報告されています。
【警戒・不安】注意が必要な鳴き声の種類4選

デグーが警戒・不安を感じている時の鳴き声は、早めに原因を特定して取り除くことが大切です。
放置するとストレスが蓄積し、免疫力の低下や行動異常につながる恐れがあります。
「ピーッ!」「キーッ!」—危険を感じた警戒音
「ピーッ!」「キーッ!」という甲高く鋭い鳴き声は、デグーが周囲に危険を感じた時に発する警戒シグナルです。
野生では天敵の接近を群れに知らせるために使われる鳴き声で、飼育下でも突然の大きな音・見知らぬ動物の存在・急な動きなどに反応して発します。
この鳴き声の後、デグーは素早くシェルターに隠れる行動をとることが多いです。
対応としては、まず警戒の原因(テレビの大音量・他のペット・見知らぬ人など)を特定して取り除き、静かな環境を整えることが重要です。
無理に抱っこしたり声をかけたりすることは逆効果になるため、落ち着くまでそっと見守りましょう。
「ギギギ」「ジジジ」—不満・イライラのサイン
「ギギギ」「ジジジ」という低くこもった連続音は、デグーが不満やイライラ・ストレスを感じている時の鳴き声です。
ケージが狭い・おもちゃが少ない・運動不足・多頭飼いでの相性問題などが原因として考えられます。
飼い主が不用意に触ろうとした時や、他のデグーに追い回されている時にも発します。
この鳴き声が続く場合は、環境の見直しが必要なサインです。
ケージのレイアウト変更・回し車の追加・放鳥時間の確保などで改善できることが多いです。
多頭飼いの場合は個体間の関係を観察し、いじめが起きていないか確認しましょう。
「プスプス」—軽い不安・緊張状態
「プスプス」という小さく鼻から空気を抜くような鳴き声は、デグーが軽い不安や緊張を感じている状態を示します。
「ピーッ!」ほど強い警戒ではなく、『何かいつもと違う気がする』という程度の警戒レベルです。
新しいおもちゃを入れた直後・ケージの場所を変えた時・初対面の人が近づいた時などによく見られます。
対応としては、急に触ったり声を大きくしたりせず、低めの落ち着いた声で話しかけながら様子を見守ると安心します。
新しい環境変化を加えた場合は、1〜2日程度で慣れてくることが多いため、急いで慣らそうとしないことが大切です。
「ギュルギュル」—お腹が空いた・要求の鳴き声
「ギュルギュル」という少し低めの連続音は、デグーが空腹を訴えている・何かを要求している時の鳴き声です。
食事の時間が近づいている時や、水切れ・ペレット切れの時によく聞かれます。
また、ケージから出してほしい・遊んでほしいという要求を訴える際にも使われることがあります。
まず食事と水の状態を確認し、不足があれば補充してあげましょう。
食事が充足しているにもかかわらず鳴き続ける場合は、運動不足や精神的な刺激不足が原因の可能性があるため、放鳥時間を設けることを検討してください。
【怒り・威嚇】距離を置くべき鳴き声の種類3選
デグーが怒り・威嚇の鳴き声を発している時は、無理に関わろうとすると噛まれる危険性があります。
以下の3種類の鳴き声は、飼い主がすぐに距離を置くべきサインです。
「ギャッ!」「ギャーッ!」—本気で怒っている時
「ギャッ!」「ギャーッ!」という鋭い短い叫び声は、デグーが本気で怒っている状態を示す最も強い怒りのシグナルです。
この鳴き声の直後には噛みつきが来ることが多いため、非常に危険なサインです。
原因としては、無理やり掴んだ・痛いところを触った・縄張りに他のデグーが侵入した・繁殖期のホルモン変化などが挙げられます。
この鳴き声を聞いたら、すぐに手や顔を離し、デグーが落ち着くまで関わらないのが鉄則です。
叱ったり大声を出したりするとさらに興奮するため、静かにその場を離れましょう。
「カチカチ」—歯を鳴らす威嚇音
「カチカチ」という音は、鳴き声というより歯を素早く打ち鳴らす威嚇行動です。
前歯を高速でぶつけることで出るこの音は、デグーが『これ以上近づくな』と強く警告しているサインです。
「ギャッ!」と比べると少しトーンが落ちますが、放置すると噛みつきに発展する可能性があります。
この音を聞いたら触るのをやめ、デグーが自分でシェルターに戻れるよう逃げ道を確保してあげましょう。
繰り返しカチカチを発するようになった場合は、飼い方・環境・接触頻度を見直すサインです。
怒りの鳴き声を聞いた時の正しい対応
怒りの鳴き声への対応は3つの原則を守ることが基本です。
- すぐに距離を置く:接触をやめてデグーが自分で落ち着ける空間を確保する
- 原因を探る:なぜ怒っているのかを冷静に観察し、環境・接し方・健康状態を確認する
- 信頼関係を再構築する:翌日以降、無理のない距離感からコミュニケーションを再開する
デグーを叱る・大声を出す・無理に押さえつけるなどの行為は、恐怖心を植え付けるだけで逆効果です。
一度恐怖の記憶がついてしまうと、信頼関係の修復に数週間〜数カ月かかることもあります。
【苦痛・恐怖】すぐに対応が必要な鳴き声の種類3選

苦痛・恐怖を示す鳴き声は、デグーの健康や命に関わる緊急サインである場合があります。
以下の鳴き声を聞いた時は、速やかに原因を確認し、必要に応じて動物病院への受診を検討してください。
「キィーッ!」—痛みを感じた時の悲鳴
「キィーッ!」という非常に甲高く長い悲鳴は、デグーが強い痛みを感じている時に発する緊急の鳴き声です。
ケージに足を挟んだ・誤って踏まれた・他のデグーに噛まれた・内臓疾患による激痛などが原因として考えられます。
この鳴き声を聞いたら、まず外傷がないか全身を優しく確認してください。
出血・骨折・腫れなどが見られる場合はすぐに動物病院へ連れて行く必要があります。
外傷が確認できない場合でも、繰り返し悲鳴を上げる・動かない・食事をしないなどの症状があれば内科的疾患の可能性があるため受診を推奨します。
「ジージー」「ビービー」—強い恐怖を感じている時
「ジージー」「ビービー」という持続的な低〜中音の鳴き声は、デグーが強い恐怖を感じている状態を示します。
「ピーッ!」の警戒音と異なり、恐怖の対象がすでに目の前にある・逃げ場がない状況で発することが多いです。
初対面の犬や猫と対面させてしまった場合、初めての動物病院受診時、強制的に抱っこされた場合などに見られます。
対応としては、恐怖の原因を速やかに取り除き、デグーが安心できる静かな空間(シェルター内など)に移動させましょう。
落ち着くまで最低30分〜1時間はそっとしておくことが大切で、無理に触ろうとするとパニックに陥る可能性があります。
鳴かなくなった場合は体調不良のサインかも
デグーが急に鳴かなくなった・鳴き声が極端に少なくなった場合は、体調不良の重要なサインである可能性があります。
元気な時のデグーは日常的によく鳴くため、静かになること自体が異常のサインになります。
特に以下の症状を伴う場合はすぐに受診を検討してください。
- 食欲の低下・ペレットや牧草を食べない
- 動きが鈍くなった・うずくまっている時間が増えた
- 体重が急激に減少した(週に5g以上の減少は要注意)
- 目やにや鼻水・呼吸が荒いなど
- 毛並みが悪くなった・毛が抜ける
デグーは体調が悪くても症状を隠す本能があるため、鳴かなくなることは既にかなり体調が悪化しているサインとも言えます。
デグーの鳴き声を正しく聞き分ける3つのコツ

デグーの鳴き声を正確に理解するためには、音そのものだけでなく複数の要素を組み合わせて判断することが重要です。
以下の3つのコツを意識することで、聞き分け精度が大幅に向上します。
音の高さ・長さ・繰り返しパターンで判断する
デグーの鳴き声を分析する際には、音の高さ(高音・中音・低音)・長さ(短く切れる・長く続く)・繰り返しパターン(単発・連続・不規則)の3軸で整理すると理解しやすくなります。
一般的に、高音で短く単発の鳴き声は警戒・驚き・痛みを示し、低音でこもった連続音は不満・要求・満足を示す傾向があります。
中音域で軽快に繰り返す鳴き声はポジティブな感情を示すことが多く、これらの傾向を押さえるだけでも基本的な識別が可能になります。
特に急激に音の高さが変わる鳴き声(低音→高音に突然変化するなど)は緊急性が高いサインであることが多いため、注意が必要です。
鳴き声と同時に表情・体の動きを観察する
鳴き声だけで感情を判断するのではなく、同時に表情や体の動きを観察することで判断精度が飛躍的に高まります。
デグーの感情は体全体で表現されており、耳の向き・目の開き方・尻尾の動き・姿勢が鳴き声と連動しています。
- 耳がピンと立って前方を向いている→警戒・興味
- 耳が後ろに倒れている→恐怖・不安
- 毛が逆立っている→怒り・興奮
- 体が丸まっている・うずくまっている→不調・恐怖
- しっぽをふりふりしている→興奮・嬉しい(文脈による)
鳴き声と体のサインを組み合わせることで、誤読のリスクが大幅に減ります。
状況・時間帯を記録して個体差を把握する
デグーの鳴き声には個体差があり、同じ種類の鳴き声でも個体によって若干音が違うことがあります。
最初の1〜2カ月は、『どんな状況の時に・何の鳴き声を・どのくらいの時間発したか』を簡単にメモする習慣をつけると、自分のデグーの鳴き声パターンが蓄積されます。
たとえば、毎朝8時に飼い主が近づくと「チチチ」と鳴く、食事前には「ギュルギュル」が増えるなど、時間帯・状況と鳴き声の相関が見えてきます。
スマートフォンのメモアプリや動画撮影を活用すると、後から聞き返して比較分析できるため非常に有効です。
デグーの鳴き声がうるさい・夜鳴きする時の対処法

デグーの鳴き声が続いて困っている、または夜中に鳴いて睡眠が妨げられているという悩みは飼い主から多く寄せられます。
鳴き声の問題を解決するためには、まず原因を正確に特定することが重要です。
まず確認すべき5つのチェックポイント
鳴き声が多い・夜鳴きが続く場合は、以下の5点を順番に確認してください。
- 食事・水の確認:ペレットや牧草が不足していないか、水ボトルが正常に機能しているか確認する
- ケージ環境の確認:温度が適切か(推奨:20〜25℃)、ケージが窮屈でないか、隠れ場所が十分にあるか確認する
- 運動量の確認:回し車が正常に動いているか、放鳥時間が確保できているか確認する(1日最低30分が目安)
- 健康状態の確認:体重・食欲・糞の状態・呼吸に異常がないか確認する
- 精神的刺激の確認:おもちゃの種類が少なくないか、環境が単調になっていないか確認する
多くのケースでは、上記いずれかに原因があることが多く、改善すると鳴き声が落ち着きます。
夜鳴きを減らすための3ステップ
デグーは薄明薄暮性(早朝と夕方が活動ピーク)ですが、飼育環境によっては夜間も活発になることがあります。
夜鳴きを減らす3ステップを実践してみましょう。
- 夕方の放鳥・遊び時間を充実させる:就寝前2〜3時間に十分な運動と刺激を与えることで、夜間は落ち着いて休む習慣が身につきやすくなります
- 就寝前に食事を補充する:ペレットや牧草を夜間分として十分に補充し、空腹による夜鳴きを防ぎます
- ケージの位置を見直す:就寝する部屋にケージがある場合は別室に移動するか、薄手の布をかけて光と音の刺激を減らします
この3ステップを2週間継続しても改善しない場合は、精神的な問題や健康上の問題が背景にある可能性があります。
改善しない場合は獣医師に相談を
環境改善を試みても鳴き声が改善しない場合や、鳴き声の種類が変わった・頻度が急激に増えたなどの変化がある場合は、獣医師への相談を検討してください。
特にエキゾチックアニマル(小動物)専門または対応可能な動物病院を選ぶことが重要で、デグーに詳しい獣医師に診てもらうと適切なアドバイスが得られます。
受診時には鳴き声の種類・頻度・いつから始まったか・最近の環境変化などをメモしておくと診察がスムーズです。
日本では農林水産省が小動物の飼育に関する情報を公開しており、飼育環境の適正化についての参考情報を確認することもできます。
デグーの鳴き声に関するよくある質問

デグーの鳴き声について、飼い主から多く寄せられる疑問をQ&A形式でまとめました。
オスとメスで鳴き声に違いはある?
Q. オスとメスで鳴き声に違いはありますか?
A: 基本的な鳴き声の種類に大きな差はありませんが、求愛の『歌』は主にオスが発します。また、繁殖期にはオスがより頻繁に鳴き、全体的に鳴き声が多くなる傾向があります。メスも発情期に特有の声で鳴くことがありますが、オスほど顕著ではありません。個体差のほうが性別差よりも大きいことが多いです。
多頭飼いと単頭飼いで鳴き声の頻度は変わる?
Q. 多頭飼いと単頭飼いでは、鳴き声の頻度に違いはありますか?
A: 一般的に多頭飼いのデグーは仲間同士でコミュニケーションをとるため、全体的に鳴き声が多くなります。単頭飼いの場合は、飼い主が主なコミュニケーション相手となり、飼い主への呼びかけや甘えの鳴き声が増える傾向があります。単頭飼いのデグーは孤独になりやすく、精神的ストレスから不満の鳴き声が増えることもあるため、十分なスキンシップが重要です。
赤ちゃんデグーはいつから鳴き始める?
Q. 赤ちゃんデグーはいつから鳴き声を出しますか?
A: デグーの赤ちゃんは生後すぐから鳴き声を発します。生まれた直後から母親を呼ぶ高音の鳴き声が確認されており、これは生存本能として非常に早い時期から機能します。生後2〜3週間ほどで目が開き始め、活動が活発になるに従って鳴き声の種類も増えていきます。生後1カ月を過ぎる頃には成体に近い種類の鳴き声が出せるようになります。
鳴き声を録音して聞かせても大丈夫?
Q. デグーの鳴き声を録音して自分のデグーに聞かせることはしても大丈夫ですか?
A: 少量・低音量で試す分には大きな問題はありませんが、注意が必要です。警戒音や怒りの鳴き声を聞かせると、デグーが実際の危険と勘違いしてストレス状態に陥ることがあります。特に他のデグーの縄張り主張音や攻撃音を繰り返し聞かせることは避けてください。もし聞かせる場合は、ポジティブな鳴き声(ピルピル・チチチなど)を小音量で短時間だけにとどめ、デグーの反応をよく観察することが大切です。
まとめ:鳴き声を理解してデグーともっと仲良くなろう
デグーの鳴き声は15種類以上にも及び、それぞれが感情や状態を細かく表現しています。
この記事で解説した内容を振り返ると、以下のポイントが特に重要です。
- ポジティブな鳴き声(ピピピ・プププ・チチチなど)はデグーが安心している証拠。そのまま見守るか優しく応答しよう
- 警戒・不安の鳴き声(ピーッ・ギギギ・プスプスなど)は環境改善のサイン。原因を特定してストレスを取り除こう
- 怒り・威嚇の鳴き声(ギャッ・カチカチなど)はすぐに距離を置くべきサイン。無理に関わらず落ち着くまで待とう
- 苦痛・恐怖の鳴き声(キィーッ・ジージーなど)は緊急サイン。外傷や体調不良を確認し、必要なら速やかに獣医師へ
- 鳴かなくなった場合も体調不良のサインの可能性がある。食欲・活動量・体重を合わせて確認しよう
鳴き声の理解は一朝一夕では身につきませんが、毎日丁寧に観察を続けることで必ず聞き分けられるようになります。
デグーが何を伝えたいのかがわかるようになると、デグーとの暮らしがより豊かで楽しいものになるでしょう。
まずは今日から、デグーが鳴いたときに『何の鳴き声か・どんな状況か』をメモする習慣を始めてみてください。


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