デグーがケージの隅や床材を必死に掘っていると、ストレスや異常行動ではないかと心配になりますよね。ですが、穴掘りはデグーらしさがよく出る行動のひとつです。この記事では、穴掘りが起こる理由、注意が必要なサイン、今日からできる環境づくりまでをわかりやすく整理して解説します。
【結論】デグーの穴掘りは本能的な行動|基本的に心配いりません

穴掘りが正常な理由
結論からいうと、デグーの穴掘りは野生の習性が飼育下に残っている自然な行動です。
野生のデグーは砂地や土の中に巣穴を作り、身を隠したり休んだりしながら暮らします。
そのため、ケージ内で床材を前足でかく、隅に寄せる、寝床を整えるといった動きは、本能が表れていると考えてよいでしょう。
とくに掃除のあとや新しい床材に替えた直後に掘るのは、落ち着く場所を作り直している可能性があります。
ただし注意が必要な3つのサイン
ただし、すべての穴掘りが安心とは限りません。
急に回数が増え、長時間やめない食欲低下や体重減少、隠れて出てこない変化がある鼻先や足先に出血、脱毛、爪の傷みが見られる
この3つが重なる場合は、単なる本能ではなく、強いストレスや体調不良が隠れていることがあります。
デグーが穴掘りをする3つの理由【野生の習性から解説】

理由①巣穴を作る本能|野生では地下トンネルで暮らす
もっとも大きな理由は、巣穴を作る本能です。
野生のデグーは地下に複雑な巣穴や通路を作り、群れで生活するとされています。
飼育下では本物の地面を掘れないため、床材や布の端、ケージの角にその行動が向かいやすくなります。
実際の動きに近い様子は、次の動画でも確認できます。
理由②体温調節と安心できる寝床づくり
穴掘りには、休みやすい場所を整える役割もあります。
床材を集めてへこみを作る行動は、体を預けやすい寝床を作る動きとしてよく見られます。
また、掃除直後に床材を片側へ寄せるのは、自分のにおいが残る落ち着く場所を再構築している可能性があります。
デグーは警戒心が強い面もあるため、少しでも隠れられる形があると安心しやすくなります。
理由③ストレス発散と運動欲求の解消
穴掘りは、気分転換や運動不足の解消にもつながります。
刺激が少ない、遊び場が足りない、運動量が不足しているときは、床材を掘る回数が増えやすいと考えられます。
逆にいえば、安心して掘れる場所を用意すると、かじりや落ち着きのなさが分散しやすくなります。
穴掘りを完全にやめさせるより、安全に発散できる環境を作ることが大切です。
正常な穴掘りと注意が必要な穴掘りの見分け方

心配不要な穴掘りの特徴
心配不要な穴掘りには、いくつか共通点があります。
掘ったあとに普通に食べる、遊ぶ、眠る掃除後や夕方など、決まった場面で見られる数分から十数分で自然に切り替わる体に傷がなく、呼吸も普段どおり
このタイプは、巣作りや気分転換として行っている可能性が高く、まずは環境を整えて様子を見る対応で十分です。
獣医師に相談すべき穴掘りのサイン
受診を考えたいのは、行動の質が明らかに変わったときです。
以前はしなかったのに急に執着する穴掘り中に興奮しすぎて呼びかけにも反応しない食欲や便の量、体重、毛づやにも変化がある鼻先や足の皮膚を擦りむいている
とくに高齢個体や持病がある子は、行動変化が体調不良のサインになることもあるため、早めの相談が安心です。
【チェックリスト】うちの子の穴掘りは大丈夫?5項目で判定
次の5項目で、ひとまず状態を確認できます。
食欲は落ちていないか体重は1週間で大きく減っていないか掘る時間が極端に長くなっていないか鼻先や足先に傷はないか掘ったあとも普段どおり休めているか
5つ中4つ以上が問題なしなら、まずは正常範囲と考えやすいです。
2つ以上気になる点があるなら、環境の見直しと健康チェックを同時に進めましょう。
デグーの穴掘り欲求を満たす環境づくり【実践ガイド】

穴掘りスペースの基本セッティング|サイズ・設置場所の目安
結論として、専用の穴掘りスペースを分けて用意すると管理しやすくなります。
目安は、幅30から45cm、奥行20から30cm、床材の深さ8から15cmほどです。
設置場所は、給水器や牧草入れの真下を避けた静かな角がおすすめです。
ケージ全体を深床にするより、掘る場所を区切るほうが飛び散りと掃除の負担を抑えやすくなります。
おすすめ床材3選と選び方のポイント
床材は、掘りやすさと安全性の両立で選ぶのが基本です。
床材向く場面特徴紙系床材初心者向け軽くて扱いやすく、掘った形が残りやすい広葉樹チップしっかり掘る子向け沈み込みすぎず、巣材感を出しやすい穴掘り用の主床材は紙系床材などを中心にし、砂浴び用の砂は常設の床材にせず別容器で週2〜3回・20分程度与える浴びるのも好きな子向けさらさらで満足感は高いが飛散しやすい
迷ったら、まずは紙系床材を深めに入れ、反応を見てから混ぜ方を調整すると失敗しにくいです。
飛び散り対策と掃除を楽にする3つのコツ
飛び散り対策は、容器選びでほぼ決まります。
高さ15cm以上の深型ケースを使うケースの周囲に透明ガードを付ける掘り場の前に小さなマットを敷く
この3つをすると、床材の飛散量をかなり減らせます。
さらに、毎日全部を替えるのではなく、散らかった分だけ回収する方法にすると掃除時間を短縮できます。
【100均DIY】穴掘りスペースを500円以下で作る方法
低予算で試すなら、深めの収納ケースを使う方法が簡単です。
深型ケースを1個用意する紙系床材を底から8cm以上入れる出入口側だけ低くして乗り降りしやすくするケージ内か放牧スペースの角に置く
ケース110円から220円、床材110円から220円ほどで始めやすく、合計500円以下に収まることもあります。
専用の掘り場を作ると、遊び場としても活用しやすくなります。
穴掘り環境を整えるときの注意点

絶対に避けるべき素材・アイテム一覧
安全面では、掘りやすさより誤飲とケガの防止を優先してください。
固まる猫砂のような吸水材肥料や薬剤が混じる園芸用の土ほつれやすい布、綿素材弱くてたわむ網や柔らかい素材の床角が鋭い陶器や割れやすい容器
とくに、かじって穴を広げられる弱い網や柔らかい素材は、脱走や足のケガにつながるため避けるのが無難です。
衛生管理のポイント|交換頻度と掃除方法
衛生管理は、全部交換よりも部分管理が基本です。
毎日するのは、ぬれた部分や汚れた床材の除去だけで十分です。
全体交換は少なくとも週1回を目安にし、容器は中性洗剤をよく流して完全に乾かしてから戻します。
新しい床材だけにすると落ち着かない子もいるため、清潔な古い床材を少量残して混ぜる方法も役立ちます。
デグーの穴掘りに関するよくある質問

Q. 穴掘りをしないデグーは異常ですか?
A: 異常とは限りません。個体差が大きく、巣箱で落ち着く子もいます。食欲、活動量、毛づやに問題がなければ、まずは性格の違いと考えて大丈夫です。
Q. 砂浴びと穴掘りは別々に用意すべき?
A: できれば別が理想です。砂浴び場は清潔維持が目的で、穴掘り場は深さと量が必要です。分けると汚れにくく、行動の満足度も上がります。
Q. 穴掘りでケージが傷だらけになる場合の対策は?
A: 専用の掘り箱を作り、掘る場所をそこへ集めましょう。あわせて、かじりやすい弱い網や柔らかい床材を減らすと、傷みの進行を抑えやすくなります。
Q. 穴掘りが夜中にうるさい場合はどうすればいい?
A: 夕方に放牧や遊び時間を増やし、寝室から離れた位置に深型の掘り場を置くのが有効です。軽い容器より、重さのあるケースのほうが音を抑えやすいです。
まとめ|穴掘り環境を整えてデグーの本能を満たそう

デグーの穴掘りは、困った癖ではなく、本能と安心感に深く関わる行動です。
穴掘りは基本的に正常行動と考えてよい急な増加やケガ、食欲低下があれば注意する深さ8から15cmの専用スペースを作ると満足しやすい床材は安全性と掃除のしやすさで選ぶ全部止めさせるより、安全に発散できる環境づくりが重要
まずは小さな掘り箱をひとつ用意して、うちの子がどの床材を好むか観察してみましょう。


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